自分の生徒から質問されたり、師に対して質問をしている内容を聞くことがある。
ここには概念性の言葉と経験的な言葉の2種がある。
概念的な言葉を用いた質問は身の丈外の想像と同じでその人から離れた内容になる。
経験的な言葉を用いた質問はその人の内面的な経験とある種の具体性に基づいている。
私たちはとにかく経験や現象を概念や論に収めようとしたがる。
そうして「安心したい」「わかっていたい」「できていると思っていたい」。
致し方なくそうなっているのだが、この違いに気づくのも稽古の段階であるし、ここを崩すのが稽古だ。
この事実は前提として既にあるし、常にある。