他者性の喪失

指導者が自我や権威のために流派を用いると碌なことにならないのは自明だが、そうした振る舞いによって流祖、先人、師といった自分より前にいた他者が遠のき、消えていく。

流派、体系、型、式も所有物となり、他者性が消える。

この根本的な欠損は本人の自覚出来ないところで起きている。